文楽をはじめ講談等古典芸能を、文楽に馴染みがある人だけでなく、初心者の方々にも楽しんでもらうことを目的に、『日高川入相花王』より「渡し場の段」、『増補大江山』より「戻り橋の段」を人形浄瑠璃 文楽と講談、現代美術(プロジェクションマッピング)とのコラボレーションで上演。今回上演する2つの演目に共通するのは、「ガブ」。美しい娘の人形の首(かしら)が一瞬だけ恐ろしい鬼に変わる、その恐ろしくも鮮やかな変貌ぶりは文楽ならでは。「渡し場の段」では女としての情念が娘を鬼に変えるという悲しい場面を、一方「戻り橋の段」では正体を隠していた鬼女が本性を現すという恐ろしい場面をそれぞれ「ガブ」で表現している。同じ「ガブ」を使った表現でも、全く違った色を持つ2作品を同時に観られる本公演は、初心者の方にも文楽の魅力を伝えられる入門編となっている。また、幕前で文楽座技芸員が見どころを分かりやすく紹介してくれるコーナーもお楽しみに。
【主な出演者】
太夫 竹本織太夫
三味線 鶴澤燕三
人形 吉田玉男 (「増補大江山」の渡辺綱)
人形 吉田一輔 (「増補大江山」の若菜)
囃子 望月太明藏社中
~知ってトクする直前解説を講談で~
講談 旭堂南海
美術 後藤靖香(画家)
期間: 2023/10/13(金)・14(土)
時間: 13(金)開演18:30
14(土)開演12:30
会場: 大阪市中央公会堂 1階 大集会室(大阪市北区中之島1-1-27)
料金: [前売]一般¥2,000、高校生以下¥500
[当日]一般¥2,500、高校生以下¥700
問 : 06-6372-6707
URL: https://osakabunraku.jp