本展では、湯木𠮷兆庵(貞一。1901~97)が昭和59年1月15日に行った茶会の再現展示を行う。
主茶碗は樂家4代一入の「黒茶碗 銘 曙」。丸みを帯びて張り出した腰の一部に大胆な縦のヘラ目が加えられ、黒色のなかにむらむらと朱色がまじりあう、いわゆる朱釉がほどこされている。夜がほのぼのと明けはじめる頃を意味する曙の名がふさわしいこの茶碗には、長寿の象徴でもある菊があらわされた「大菊蒔絵棗」(前期展示)や、正月飾りにも使われる縁起物の植物と同じ名を銘に持つ「竹茶杓 銘 ゆづり葉 千宗旦作」(後期展示)などが取合わせられた。
また、館蔵の茶道具より茶会の取合せを展観する。見どころのひとつは「重要文化財 唐物茶入 銘紹鷗(みほつくし)茄子」。武野紹鷗が所持したことからこの銘が付けられているほか、底に紹鴎の花押と「見本徒久志」の文字が記されていることから「みほつくし茄子」とも呼ばれ、数々の所蔵者の手を渡るごとに箱が仕立てられてきた。
このほか、辰年にちなみ草花文に龍が描かれた「五彩龍文鉢」や、梅花をかたどった「梅蓋物 長入作」、満開の桜があらわされた「色絵桜透かし鉢 仁阿弥道八作」(後期展示)などの懐石道具を含め、一部陳列替えを行い約50点を展示する。
※会期中、一部展示替えを予定しております
期間: [前期]2024/1/7(日)~2/18(日) [後期]2024/2/21(水)~3/24(日)
休館:毎週月曜(※1/8、2/12は開館)、1/9(火)、2/13(火)、2/20(火)
時間: 10:00~16:30(入館は16:00まで)
会場: 湯木美術館(大阪市中央区平野町3-3-9)
料金: 一般¥700、大学生¥400、高校生¥300
問 : 06-6203-0188
URL: http://www.yuki-museum.or.jp/
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山王美術館 開館15周年記念展 「コレクションでつづる 藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展 -パリを愛し、パリに魅了された画家たち-」 山王美術館 開館15周年記念展 「コレクションでつづる 藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展 -パリを愛し、パリに魅了された画家たち-」 9月 1 2024 – 1月 31 2025 終日 2024年に開館15周年を迎える「山王美術館」で「山王美術館 コレクションでつづる 藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展」を開催。 15年前の開館記念展と同タイトルを掲げた本展覧会。当時より当館の主要作家である、「藤田嗣治」、「佐伯祐三」、「荻須高徳」の新たに加わったコレクションを含む当館所蔵の作品群より選りすぐりの作品を展示。 藤田、佐伯、荻須の3人は時期は異なるが、ともに東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後パリに渡り、パリを中心に活動し、独自の画風を築き上げたことに共通点が見てとれる。展示室3フロアで構成された本展覧会は、1フロア1作家の作品展示をすることで、より深くそれぞれの作家の生涯や画風の変遷を知ることができ、鑑賞を進めることで3人の世界観の違いを味わうことができる。また、お互いの交友関係にも注目し、同時代に生きた画家たちの関係性をより深く紹介。パリを愛し、パリに魅了された3人の画家たちの芸術の世界を堪能しよう。 開催期間: 2024/9/1(日)~ 2025/1/31(金) 休館:火・水曜、12/29~1/2 開催時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで) 開催場所: 山王美術館(大阪市中央区城見2-2-27) 料金: 一般1300円、高大生800円、中学生以下500円(保護者同伴に限り2名様まで無料・要学生証提示) 問合せ先 06-6942-1117 イベントWEB/SNS: http://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum | ||||||